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【コニャック-CAMUS】


 いつもお世話になっている素敵なご家族から、有難いことにコニャックCAMUSを頂きました。こちらはVSOPのエレガンスシリーズです、とても嬉しいですね。フランスではコニャックボトルをテーブルに置いた瞬間、会話に花が咲き始めるとも言われています。数あるコニャックの中でこのボトルを選ぶとは非常にお目が高い。実は今年2013年はCAMUS社の創業150周年の年。カミュ社(House of CAMUS)はフランス最後の家族経営の老舗コニャックメーカーでもあります。

  1863年以来、カミュ家は5代にわたって、一族の住んできた豊かな土地と土壌に生命を吹き込むべく、独自のスタイルでコニャックを製造することに情熱を傾けてきました。家族への愛情と尊敬、仕事への矜持を感じます。今年はカミュ社にとっても新しい局面の飛躍の年、ロゴや公式ウェブサイトもリニューアルされましたね。
コニャック地方にある一族の本拠、シャトー・デュ・プレッシーではこの「エレガンス(Elegance)」シリーズの新製品を発売、
他にも書籍出版や、カミュ家のキュメンタリー映画が公開されるなど、今年はカミュの年でもあります。
カミュ5代目当主シリル・カミュ氏によると「コニャックとはブドウから作られた、豊かなアロマに満ちあふれた蒸溜酒で、ひとりで楽しむのではなく、気の合う仲間と語らいながら飲むお酒だ」とのこと。秋の夜長には相応しいお酒ですね。葉巻にもよく合い、ゆったりとした時間を楽しむには最高の嗜好品ともいえます。


 コニャックと言えばストレートでもよいのですが、ブランデーカクテルに使うこともあります。ブランデーカクテルで私が好きなものの1つはサイドカー(Side car) 。第一次世界大戦の最中に活躍した軍用車の名前が由来と言われていますが、その誕生説には諸説あり、Parisのハリーズ・NYバーの初代オーナーであるハリーズ・マッケルホーン氏が生み出したという説もあれば、サイドカーに乗った常連将校が持参したレシピという説もあります。いずれにしても古くから人気の定番カクテル。レシピはブランデー30ml、ホワイトキュラソー15ml、レモン15mlを氷と一緒にカクテルシェーカーにいれてシェークしてつくります。

 このレシピは使い勝手がよく、ベースをラムに代えると「XYZ」、ジンなら「ホワイトレディ」、ウォッカなら「バラライカ」、テキーラでスノースタイルにすると「マルガリータ」など、かなり定番のカクテルに通じるものがあります。
ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone 1890~1958)といえばカクテルの歴史を語る上の重要人物で、バーテンダーの先駆者であり、「ホワイトレディ」など数多くの有名カクテルを考案し、1919年に初めての大衆向けカクテルブックを出版した英雄です。1980年スコットランドで生まれた彼は子供の頃からバーマンになるのが夢でした。夢のために10代後半で渡仏し、地中海沿岸のバーで働きます。


その後パリで「ニューヨークバー」に出会いますが、マンハッタン、ロンドン、ノルマンディなどのバーや社交クラブを経て、32歳のときに「ニューヨークバー」のオーナーになり「ハリーズニューヨークバー」と店名を変えました。今日は世界で最も有名なバーという素晴らしい評価を得ています。


 さて、頂いたCAMUSのボトルから、フランスの成功者2人に思いを馳せました。伝統のある家族の血統を愛し、その家業を守りながら更に発展させていくべく様々な経営戦略に挑戦するカミュ5代目当主シリル・カミュ氏。情熱と挑戦心で広い世界に攻め込み、自分の手で歴史を作り上げたハリーズバー初代オーナーのハリー・マッケルホーン氏。

2人とも境遇は違えど、強い挑戦心と仕事への情熱が共通しており、尊敬せずにはいられません。

今後も歴史と伝統のあるカミュ社とハリーズバーのますますの発展をお祈り申し上げます。

                  AT-PLAN株式会社
代表取締役 台彰彦