【小川画伯とのスイスアート紀行(La sarraz,pompaple)】

La Sarraz Gareで撮影

[1]小川画伯のスイススケッチ紀行が始まりました。ローザンヌ方面TGVにのってLa sarraz.Pompapleへと足を伸ばします。広大な自然と歴史ある町並みを散策しながら、人々、家屋、森林地帯など小川画伯のスケッチ対象は尽きることなく目前に現れてきます。日本人観光客もほとんどいないこの地域、おそらくこのようにスケッチしているのは小川画伯くらいかもしれません。スイスの風を感じながらのアート散策はまだまだ続きます。

[2]気のよいアーティスト同士は縁があるのか、自然に惹かれあうようです。日本とスイスの国境を越えて、小川画伯はスイス人画家Eric氏のアトリエに招待されました。Eric氏はスイス在住、壁一面にもなる巨大な色彩画を描くベテランアーティスト。動物、演劇、詩、自然、人物、中世など異なるカテゴリーを自在に書き分け、150枚以上もの大判のタペストリーを自宅兼ギャラリーに展示しています。小川氏も早速庭のテラスで風景をスケッチ。チーズフォンデュやキルシュを味わいながら、2名の画家は日本、スイスのアート事情を語りあい、楽しい時間をすごました。国境を越える芸術への愛情はすばらしいものだと思います。

[3]フランスから網の目のように伸びるTGV鉄道網で現地の方は旅行します。私たちも名残惜しいのですが、La sarraz駅からパリへの帰路につきます。途中フラワーショップのスイス人女性や、駅の待合室、列車の隣の席の旅行者とも楽しく会話して、人物スケッチをさせてもらいました。スイスの方は皆さん、気さくで親切な印象が今でも心に残ります。都会の喧騒を離れ、自然豊かな町で味わった暖かい旅の交流は心に残ります。この情景をスケッチに留めて置くことにより、旅の記憶はより一層味わい深く、そしてかけがえのないものになるでしょう。