「軍用マーケットにはびこる偽造チップ」

BusinessWeekにときおり、“Dangerous Fakes”という記事が出ている。粗悪な偽造マイクロチップが、欧米の違法パーツブローカーを通じて、軍用機、軍艦、軍事通信機器等複雑な米軍兵器に組み込まれてしまう。結果、軍用機器の致命的な誤作動や国外への機密漏洩などの危機拡大に直面しているという。

例えば、2007年には、ジョージア州ロビンズ空軍基地で、F-15戦闘機のフライトコンピューターから、偽造チップが見つかっている。またアメリカの陸・海・空軍及び海兵隊に某国製の偽造ルーターが販売されてきたという。

軍用電子部品で偽造品が大量に流入した主な原因は、老朽化した軍用機器の交換部品が必要となったことと、米国国防総省によるコスト削減の推進による小規模な部品流通業者との取引らしい。

日本の武器輸出が改善された今、品質の良い安全な日本製軍用電子部品が今後世界中でシェアを占めていくものと思われる。

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