【Beretta Px4】

国内のシューティングバーにて射撃をしてきました。AK-74等のアサルトライフルなどもありましたが、ハンドガン(拳銃)タイプの種類も豊富でいろいろ試すことができました。ストライクウォーリアー、デザートイーグル、コルトガバメントなど、多様なハンドガンの中でも扱いやすかったのが「ベレッタPx4」。イタリア北部にある最大の銃器メーカーのベレッタ社(Fabbrica d'Armi Pietro Beretta)が開発した自動拳銃になります。同社はハンドガンだけではなく、ライフルやショットガンも製造し、軍用、競技用、警察用など幅広いシェアを誇っています。創業は1500年代、マスケット銃の時代から銃製造業を行う老舗で、第一次世界大戦のイタリア軍からの発注を契機に国内最大の銃メーカーに上り詰めました。1956年のメルボルンオリンピックのクレー射撃で金メダルを獲得したのもベレッタ社の銃です。最近はフィンランドのガンメーカーを買収したりと国際拡大戦略にも余念がありません。

さて拳銃の「ベレッタPx4」ですが映画インセプションのディカプリオやダイ・ハード4、「24」シリーズ(シーズン6)などでも使用されています。バイオハザードにも出ていましたね。ベレッタPx4は2004年にカタールの首都ドーハにあるセキュリティ系専門展示会でデビューしました。欧米ではこのような銃器の展示会もあり、バイヤーやジャーナリストはこぞって新機種に注目します。ただし銃の購入にはUSAマーケットの影響力も大きく、ベレッタのようなEUメーカー製品だとしてもUSA購入者優遇の結果、EUの希望者には手に入らない場合があります。このことで不満を持つイタリアやフランスの銃器愛好家も多いようです。ちなみにフランスではライセンスがあれば、銃の所持やシューティングクラブでの射撃練習は可能です。しかし、このライセンス維持費、税金や銃のメンテナンス等も含めて、なかなか高くつきます。加えてライセンスホルダーは技術力維持のために定期的に有料の射撃場ジムに半ば義務的に通わなくてはなりません。

さて実際にハンドガンがデビューしてから紆余曲折し、数年してモデルガンがつくられ、民間人のシューティングバーにも人気の銃モデルが手に入るようになります。なかなかありがたいことです。今回のバーオーナーは銃が趣味のようで、店の細部にも拘りとプライドが感じられました。

やはり個性の光るコンセプトバーは居心地の良いものですね。

たまにはこのような店でくつろぐのも悪くないと思います。

AT-PLAN株式会社

代表取締役 台彰彦