【フランスの給与のおけるボーナスとコミッション】
1)ボーナス
フランスは年棒制(提示年収を12ヶ月で割る)ですが、ちゃんとボーナス制度もあります。
以下に代表的なものを掲げます。
●業績ボーナス
業績に応じて個々人にボーナスが振り込まれます。
年1回の場合もあれば年2回の場合もあります。
この配分は部署や個人への査定によっても違うので、基本月給の
50%だったり、150%だったりと様々です。
会社の規定にもよりますので、ケースバイケースです。
●13ヶ月目 treize mois
13ヶ月目というのはフランスでの年間給与における1か月分のボーナスです。
月給は12ヶ月ですが、「13ヶ月目」として1か月分の給与が支給される
オプション制度です。
人事担当者が「弊社には13ヶ月目がありますよ。」といえば、
これはこのオプションサービスがあることを意味しています。
※ちなみに、上記の業績ボーナス以外の臨時ボーナスなどもあります。
2)コミッション
コミッションは販売手数料・インセンティブのことです。
これは日本でも営業系会社であればありますね。
売上げ(または利益)に応じて5%とか10%の付加給与が月給に付与されます。
これはフランスでも営業系の職種に多いのですが、問題は業種や社風に
よってコミッション対象や計算方式が異なることです。
例としてA社の営業員は売上げの20%をコミッションで授与できるが、
B社の営業員は5万Euroの売上げがあっても利益が5000Euroであれば
5000EuroのX%しかコミッションを受け取れません。
またC社の営業員は毎月コミッションを受け取れますが、D社の営業員は
4ヶ月に一度しかコミッションを受け取れないといった具合です。
※コミッションによる業績評価職種(営業や企画)がよいのか、
固定給+ボーナスによる職種(総務など)がよいのかは、人次第ですね。
※誤解されがちですが、コミッションとボーナスを併用している会社もあります。
2つは追加給与のオプションの種類に過ぎないので会社側は両方を
選ぶことも可能です。
※ただ基本的には年収総額がいくらぐらいになるのか?
という部分が大事なので、従業員にしてみると
ボーナスや13ヶ月目、コミッション方程式はあくまで1つの目安ですね。