【北海道企業 英国図書館視察出張】

【北海道企業 英国図書館視察出張】

 2012年の11月、読書環境整備のボランティア組織・北海道ブックシェアリング代表・荒井様の英国図書館視察出張があり、弊社AT-PLAN社が英国での図書館通訳手配をさせて頂きました。弊社は多言語翻訳会社でありますが、出張コーディネート、通訳手配もしているためにこのような引き合いも頂いております。今回の同社出張は英国ロンドンのタワー・ハムレッツ区にある実験的図書館「アイディア・ストア」においてのヒアリングです。運営経緯や現在状況、今後の計画についての図書館担当者へのヒアリングを目的にした欧州出張とのことです。

同社はこのヒアリングを報告書・論文にまとめ、北海道や東北の「読書環境整備」に役立てるべく活動していくようです。荒井様は札幌大谷大学社会学部の非常勤講師として「情報資料の活用(図書館学)」の授業を受け持っており、新しい時代の図書館づくりについて提言を進めていきたいと非常に意欲的です。


【英国図書館アイディアストアとは】

 およそ10年くらい前、ロンドンのタワーハムレット地区では図書館の利用者の著しい減少に悩んでいました。従来図書館の伝統的利用者である中産階級住民が少ないことも理由の一つでした。しかし当局は多額に資金を投入し、既存の公共図書館を削減して、戦略的な場所選びと既存の図書館のイメージを一新する実験的な改革として「アイディアストア(Idea Store)」と呼ばれる図書館センターを設置しました。この図書館は従来の公共図書館にはない斬新な発想で企画され、外観、インテリア、職員の対応など、徹底して「図書館臭さ」をなくした図書館です。ただ本を読む書庫としてではなく、誰もが気軽に立ち寄ることができ、週末や遅い時間も開館している情報カフェの機能を備えています。しかもスーパーマーケットに隣接し、建設基金の一部を協力してもらうなど戦略的な立地選択も行っています。この先進的な図書館は、書籍のみに拘らず、DVDCD、無料インターネットPCなども扱い、そしてスタッフまでもが講習会講師として情報や知識を伝達する役割を担っているとのことです。これらは住民への広範囲なアンケート結果を分析した結果に基づいて作られていており、そのお蔭か、利用率はオープン当初4倍にまで跳ね上がったそうです。



【通訳手配業務】

 基本的に専門分野や時間帯、条件によって通訳の手配が難航するときもあるのですが、今回の案件は「図書館通訳」「読書環境整備」「復興支援」という公共性、社会性の高い通訳業務であるためにプロ通訳の方も本案件に意欲的に、好意的に参加して頂くことができました。1120日午前9時にタワーハムレッツ区のホワイトチャペル駅近くにて待ち合わせを行い、その後10時からアイディアストアのホワイトチャペル分館で、区の図書館代表のインタビューを取りました。インタビュー終了後は区内の他のアイディアストア図書館を二館回り、ヒアリングをしました。クライアントの荒井様自身の人柄もよいせいもあってか通訳業務はスムーズに、和やかに進みました。

ありがとうございました。


【クライアント紹介】

図書支援と読書環境整備の輪を広げる・北海道ブックシェアリング
064-0808  札幌市中央区南8条西2丁目 市民活動プラザ星園405
ホームページ:http://ameblo.jp/booksharing/


【みやぎ復興支援図書センター】

986-0132 宮城県石巻市小船越内田6-1